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こんにちは!
鉱物らぶこ(@kobutsu_loveko)です!
宝石やパワーストーンだけでなく、整骨院での治療やスポーツ選手がネックレスとして使っている印象も強いトルマリン。
肩こりや血行不良の改善、リラックス効果があるとして使われています。
これはトルマリンが静電気を帯電する性質から、マイナスイオンが発生すると言われているためです。
科学的根拠はない、エビデンスはない、似非科学だ!!と言われることもありますが……
今回は人体への影響云々の話は置いといて、どうしてトルマリンには電気が生じるのか、について簡単に解説していきます。
パワーストーンとしてのトルマリンの効果などについては、下記の記事をご覧ください🙏
トルマリン|意味、効果、伝承、鉱物データ⚠️注意⚠️
筆者は科学の専門家ではありません。
個人的に自分自身が理解できるようにまとめたものとなります。
記事内に至らない点があることをご了承ください🙏
トルマリンの名前の由来
1700年代の初め頃
アムステルダムの研磨工が、スリランカから輸出されてきたジルコンの箱の中で埃が吸い寄せられる石があるのを見つけました。
研磨工はこの埃が吸い寄せられる石の名前を、スリランカの商人に聞いところ、
商人は「Turmali(トゥルマリ)」と答えました。
しかし、実際はこの石の名前ではなく「土の中から出てきた宝石の粒」という意味だったのです。
研磨工たちの勘違いでこの石は「トルマリン」と呼ばれるようになりました。
この埃を集める不思議な性質は、トルマリンの持つ焦電効果による静電気です。
宝石商人たちはトルマリンのこの性質を使って、パイプに残った灰を吸い取って掃除するようになりました。
オランダでは「灰取り石(アッシェントレッカー)」と呼ばれるように。
焦電効果(しょうでんこうか)とは
下じきをこすって髪の毛を逆立てた経験ありませんか?
これは下じきを摩擦したことにより、静電気が発生したことによる現象です。
通常、静電気は摩擦などで発生するのですが、トルマリンは温度変化のみで静電気が起こります。
温度変化によって、静電気が起こる現象を「焦電効果」と呼びます。
焦電効果の性質を持つ物質は「圧電効果」の性質を持ちます。
圧電気/圧電効果とは
1880年、フランスのキュリー兄弟(マリー・キュリーの夫ピエールとその兄)に発見されました。
電気石や石英に圧力を加えると(+)と(−)に帯電する現象を「圧電気」と呼びます。
反対に、電気石などに電気をかけると、石がわずかに歪みます。
この圧電気の特徴は、異極晶の結晶だけに見られます。
異極晶とは
上下で、先の形が異なる結晶のこと。
トルマリン、石英、ヘミモルファイトなどに見られる。
圧電気の特徴は、クオーツ時計に応用されています。
まとめ
トルマリンはその結晶構造から帯電しやすい性質を持っているんですね。
また、クオーツ時計のようにその性質を活用しているものも。
マイナスイオンかどうかは置いといても、微量の電気が人間に何かしらの影響を与えてもおかしくはないでしょう。
ちなみに上記で出てきた「マリー・キュリー」はキュリー夫人としても有名な女性です。
夫婦で放射元素ラジウムとポロニウムを発見しました。
キュリー夫人自身は、人類でただ一人、ノーベル賞化学賞・物理学賞をダブル受賞を果たした人物です。
トルマリン、面白い性質がありますよね!
あなたも鉱物ライフを楽しんでくださいね🙌