ヒルデガルト・フォン・ビンゲンとは?ハーブと宝石の自然療法を記録した12世紀の修道女

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンゆかりの中世修道院の外観写真にタイトルテキストを重ねたアイキャッチ画像

アロマテラピーやハーブを学んでいる方や

音楽を嗜んでいる方ならば

一度は耳にしたことがある名前かもしれません。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。

自然療法の有識者として、ヨーロッパでは今も広く語り継がれている12世紀の修道女です。

日本では主にハーブや薬草の分野で紹介されることが多いヒルデガルトですが、

彼女が残した著書には、

ハーブだけでなく宝石についての記録も詳細に残されています。

今回はそんなヒルデガルト・フォン・ビンゲンについて、ちょっとお話させてください。

この記事を書いた人
  • パワーストーン文化研究家
  • 天然石専門占い師
  • 130種以上の鉱物知識とチャクラ・タロット、色彩心理学を組み合わせ、その人の“今の状態”に合わせた石を選ぶ。
  • 石と話して、その人とご縁のある石を選ぶ。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンって何者?

12世紀の修道女です。

彼女はベネディクト会修道女・聖女として

生涯を修道院で過ごしたのです。

彼女は1098年、ドイツのライン川沿いの貴族の家に、

10番目の子として生まれました。

当時、貴族の家では子どもを修道院に預ける慣習があり、

ヒルデガルトも8歳で修道院に入ります。

以来、修道院での生活を続け、最終的には修道院長の地位に就きました。

その活動範囲は、従来の修道女の枠をはるかに超えるものでした。

彼女の業績は死後も語り継がれ、

なんと2012年には、カトリック教会から「教会博士」の称号を贈られています。

教会博士とは?

その著作・思想において

カトリック教会に特別な貢献をしたと

認められた人物に贈られる称号

なんのこっちゃってちょっとなります?

思いっきり平たくいうと……

教えに基づいた暮らしと生き方をしている上に、

優れた学識で布教活動もすごかったんだよ〜って人に

与えられる称号です。

キリスト教関係者の人、雑な説明ごめんなさい!やめて! 怒らないで!!!

アウグスティヌスやトマス・アクィナスなどの神学者たちも

「教会博士」の称号が送られています。

アウグスティヌスとか、世界史を履修していた人にとっては、懐かしいかも?!

ヒルデガルトの教会博士の称号は、女性としては史上4人目のことです。

ただの修道女ではない?!

彼女は修道女として生きますが、実にいろんな顔を持っていました。

彼女は神学者であり、

作曲家であり、

医学や薬草学にも通じている上に、

神のお告げを受け取る能力もあったというのです。

幻視(ビジョン)を持つ者

3歳のころから、「幻視(ビジョン)」を持っていたとされています。

幻視とは、光の中に浮かび上がる映像を通じて、神のお告げを受け取ること。

今だと、チャネリングが近いかもしれません。

40代の初めに啓示を受けて、執筆を開始した彼女ですが、

なんとローマ教皇からその幻視を本物と認められ、正式な執筆を許可されたそうです。

当時の教会や修道院では、

女性は知識を持つ存在として認められていませんでした。

そんな中でローマ教皇から執筆を許されたのは、

当時としては異例のことでした。

なお、現代の研究者の中には、

ヒルデガルトの幻視体験を「神経学的な症状(閃輝暗点など)」として解釈する見方もあります。

作曲家として

77曲の聖歌を作詞・作曲し、史上初の女性作曲家とも呼ばれています。

映画音楽にも使われるほど、現代でも演奏され続けており、

音楽の世界でも有名人らしいです。

医学・薬草学者として

医学書・自然学書も、現代医学の礎のひとつともなっています。

ドイツ薬草学の祖とも呼ばれていますよ。

(詳しくは次の章で)

布教活動にも力を注ぐ

修道院を離れて説教の旅をおこない、自ら修道院を建設したことも記録されています。

かなりアクティブ!

当時の女性の地位を考えたら、かなり先進的だったんじゃないかと

私は勝手に思ってます。

料理の知恵も現代に

彼女のレシピは現代でも受け継がれており、

ハーブティーやレシピ本として今も販売されています。

800年前の知恵が21世紀の現代にも!

って思うと、かなりロマンを感じますね。

ヒーリングレシピとかちょっと気になる。

著書『フィジカ』と宝石(鉱物)

ヒルデガルトの名前を知っている方は、

おそらくハーブや薬草の印象が強いのではないでしょうか。

実際、ラベンダーをヨーロッパに初めて紹介したのもヒルデガルトだと言われています。

ヒルデガルトが執筆した自然学書『フィジカ(Physica)』は、

自然界の万物を記録した書物です。

彼女のハーブや薬草のイメージもこの本からでしょう。

実はフィジカは

植物・動物・鉱物・金属など

9つの章で構成されており、

その中に宝石の章も含まれています。

記載されている宝石は26種類。

各宝石の性質、使い方、体や心への働きが細かく記述されています。

実は宝石についてもヒルデガルトは書き記していたんですね。

「ウィリデタス」──すべての自然物に宿る生命力

ウィリデタスとは

ヒルデガルトの思想の核心にある概念が「ウィリデタス(Viriditas)」です。

ラテン語で「緑の力」を意味するこの言葉は、

植物・動物・鉱物・人間、

すべての自然物に宿る生命エネルギーを指します。

神から与えられたものとして、万物がこの力を持つという世界観です。

現代でいえば、

ヨガで用いられる「プラーナ」や

東洋医学の「気」に近い概念と言えるかもしれません。

ウィリデタスが弱まると病気になり、

それを回復させることが治療の本質だとヒルデガルトは考えていました。

鉱物もウィリデタスを持つ

鉱物もまた、ウィリデタスを持つ自然物のひとつです。

神の創造物はすべて等しく力を持つという世界観の中では、

治療に使うものが植物でも鉱物でも、本質的な違いはありません。

『フィジカ』は後世の医学・薬草学に大きな影響を与えましたが、

同時に現代のパワーストーンやクリスタルヒーリングの思想的ルーツのひとつとも言われています。

800年以上前に記録されたヒルデガルトの洞察が、形を変えながら今も生き続けているのです。

まとめ

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、12世紀に生きた修道女でありながら、

神学・音楽・医学・自然学という複数の分野で後世に影響を与えた人物です。

彼女が残した『フィジカ』には、

ハーブだけでなく鉱物の力も記録されています。

すべての自然物に生命エネルギー「ウィリデタス」が宿るというその思想は、

現代のスピリチュアルな思想や、パワーストーンやクリスタルヒーリングにも影響を与えていたんですね。

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